ビクトリア州の州都で、シドニーに次ぐオーストラリア第二の都市。人口650万人、人口密度453/㎢。 日本の都市で同密度な都市は、北海道小樽市457/㎢・ 広島県尾道市458/㎢。
オーストラリアの総人口:約2500万人 人口密度:1㎢当たり/3人
日本と比較すると、総人口:約1億3000万人、人口密度:1㎢当たり/335人 東京都の人口 約1400万人、人口密度6367.78/㎢ 東京都トップの豊島区は、22,253人/k㎡と満員電車状態。
人の少ない東京。混雑のない東京といったところか。東京は何でも揃っていて便利だけどどこに行っても混んでいるという状態だが、便利なところはそのままで、人口だけ少ないというチートな都市。メルボルンは大学が多い学生街であり、医療は高水準で犯罪率も低い。高層ビルと世界遺産等の歴史的建造物が同居しており、少し歩くだけでも様々な街の様子が発見できる。また、テニスやF1・ラグビー等のスポーツも盛んで、色んな事を楽しめる都市。
実際にメルボルンに行って感じたこととしては、市民の買い物や通学する中心地のルートはトラム(路面電車)が無料となっている。数分おきに電車が来るので、移動がとても便利。メルボルンのICカード、マイキーカード(miky)にお金をチャージして使うことができ、駅やコンビニ、オンライン、自動販売機等で購入できます。日本のsuicaやPASMOもようなもの。12月31日・1月1日は無料という嬉しいサービスも行なっている。
南半球で1番高い展望台「ユーレカスカイデッキ」のような超高層ビルがある一方で、フェデレーションスクエアやビクトリア国立美術館のようなモダンで雰囲気のある建物が同居していて飽きが来ない街並み。さらに、公園などの自然が多く、家族でレジャーシートを敷いてピクニックを楽しんでいる様子が多く見られた。グラフィティーアートなどの芸術が盛んで、カフェ文化も発展している。
『20分圏内のまち』というコンセプトに基づき、徒歩20分圏内で充実した生活が送れるように、学校・医療機関・公共施設・行政サービス等を計画的に建設している。徒歩や自転車の利用促進、公園をはじめとした緑化や雰囲気の良い街・歩きたくなる街並みづくりを行ない、市民の健康増進も考慮されている。
住む・働く・学ぶ・買い物・遊ぶところなど、様々な用途を混在させることで、街の賑わいを創出する。
自動車を使用せず、徒歩や自転車、バスやトラム等の公共交通機関を充実させ、買い物・仕事・学校・遊びなどの日常生活を快適におくるための計画となっている。その結果として、CO2の排出量が削減され、SDGs・環境問題に配慮した空気の良い街をつくることにつながる。
東京を始めとした現在の中心都市のように、用途が鈍化した場合は、副作用として、オフィス街は、日中は人がいるが、夜になると激減。逆に、住宅街は朝夜は人がいるが、日中はいないといった具合に、昼夜間人口の差が激しくなっている。
まちを適度にミクストユース化し、昼も夜も人が行き交い、地域経済も回り、活気溢れる街にすることが出来る。そのような街の「雰囲気」が街の「魅力」となり、『住みたいまち』になっていく。