SDGsとは、『Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)』の略称。
読み方は、エスディージーズ。
MDGs(Millennium Development Goals)(ミレニアム開発目標 2001年~2015年までの国際目標)の後継として、
2015年9月、ニューヨークの国連本部で「国連持続可能な開発サミット」が開催され、
SDGsが採択されました。
2016年~2030年までの15年間という長期的な指針として、世界が達成すべきゴールを表したものです。
世界中の「誰ひとりとして取り残さない(leave no one behind)」ことを目標に掲げ、先進国・途上国がそれぞれ一丸となり、社会、経済、環境の3方向から捉えることが出来る、達成すべき目標(17の目標と169のターゲット(より具体的な目標))で構成されているのが特徴です。
SDGsの詳細な内容の前に、前身であるMDGsの目標と結果報告。
MDGsでは,極度の貧困や飢餓、健康、生死に関わる問題など、主に途上国向けの目標であり、2015年までに達成すべき8つの目標・21のターゲットを掲げ、実行されました。
目標①極度の貧困・飢餓を撲滅。
→貧困率が半分以下に減少し、世界で10億人以上の人々が極度の貧困から脱却。
目標②初等教育の完全普及達成
→途上国の小学校の純就学率は、2000年の83%から2015年に91%まで上昇。
目標③ジェンダーレスと女性の地位向上・男女平等社会の推進
→途上地域での、初等~高等教育における男女の格差が解消。
目標④乳幼児の死亡率の削減
→予防可能な疾病による、5歳未満の幼児死亡数が著しく低下。
目標⑤妊産婦の健康状態の改善
→妊産婦の健康状態が改善された。
目標⑥HIV、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
→世界中でHIVへの新たな感染は2000年~2013年の間で40%低下。
結核・マラリアのまん延が防止された。
目標⑦地球環境の持続可能性を確保
→オゾン層の保護と安全な飲み水の確保に関する目標を達成。
目標⑧開発のためのグローバルなパートナーシップ推進
→インターネット普及率の大幅な向上(2000年では世界人口の6%だったが、2015年には
43%にまで上昇)
SDGsの17目標の詳細について
目標① 貧困 世界中の貧困を終わらせる。
極度の貧困とは、1日1.9ドル未満で生活している人々と定義されており、世界人口の約10%にあたる7億人以上の人たちが貧困生活をおくっています。
1990年の貧困率は36%だったことから着実に減少しているとはいえ、今もなお世界の10人に1人は貧困に苦しんでいます。
目標② 飢餓 飢餓を撲滅して、いつでも安心で栄養のある食料を食べられるように、
土地や土壌を改善し持続可能な農業を促進する。
現在世界人口約75億人の内、9人に1人にあたる約8億人の人々が飢餓に苦しみ、明日の食べ物を得ることも難しいような状況です。
その一方で、日本では毎日大量の食糧を廃棄しています。食べられるのに捨てられている食品である『食品ロス』をなくすことへの取り組みについては、最近では行政も広くPRをしていますが、私たち一人一人がこの問題を意識することで解決していかなければなりません。
目標③ 健康・福祉 すべての人々に健康的な生活と福祉を。
途上地域では、妊産婦や新生児及び5歳未満児の死亡率が依然として高いままとなっています。また、ワクチンや予防接種等の予防や適切な医療が受けられれば、助かるはずの命が多く失われている現状があります。
目標④ 教育 すべての人々に質の高い教育と学習機会の確保
目標⑤ ジェンダー ジェンダー平等な社会を実現、すべての差別を撤廃する。
目標⑥ 水と衛生 すべての人々が安全な水を得ることのできるか環境づくり。
衛生的な上下水設備を整え、維持管理を実施する
目標⑦ エネルギー 安全で安価なエネルギーサービスの安定供給の実現。
再生可能エネルギーの普及率を向上させ、地球温暖化を始めとする環境問題を是正する。
目標⑧ 経済成長と雇用促進 すべての人々が働きがいのある仕事(ディーセントワーク)が出来る雇用を促進すること。
目標⑨ 人々の生活水準向上の為のインフラ構築・イノベーション推進
目標⑩ 貧富の格差や人種差別に代表される不平等の是正
目標⑪ 持続可能な都市(まちづくり)を目指す。
目標⑫ 持続可能な消費と生産体制の確立。
目標⑬ 地球温暖化に伴う気候変動に対して、具体的かつ効果的な対策を講じる。
目標⑭ 海を守る。
目標⑮ 陸を守る。
目標⑯ 暴力・紛争・差別等がない平和な世界を。
目標⑰ パートナーシップの活性化。